自分の今いる環境が「なんか違う」「しんどい」と思った時、そこで向き合い、やり遂げるのか、別の場所に行くのか。

「可能性が縛られていた」と自身の過去を振り返って語る、千川さん。
でも今は、「ワクワクしている・楽しい」と話します。

自分、そして他の人の「環境」に対する想い、そして、葛藤しながらも「環境」を楽しむことを忘れない、千川さんのイマココとは。


ワクワクしている 楽しい

楽しいと思える要素は3つあって、まず、仕事がめちゃくちゃ楽しいことです。

楽しいとか幸せだなってとか比較しなければ分からないと思うんですけれど、周りと比べると恵まれている環境かなって。数字や件数が追うのが好きで、自分の強みを活かせる仕事につけたなって思います。

二つ目はBOOXみたいな、同じ想いを持った人で集まれる場があること。SHOT(学生の頃活動していた、キャリア支援の団体)と近しいんですけれど、仕事と違って利害関係がないじゃないですか、そういう想いを共有できる関係で、社会人になってもこういう繋がりって大事だなって。

三つ目は、家族との仲みたいなのが、ちょっと良好になってきたこと。1ヶ月ちょっと住む場所も少し離れていて、良い距離感になっています。

前は縛られていた感があって、抜け出せない感じで、色々意見を言われることがストレスだったりしました。ただ、離れることによって、大事にできたというか、1週間に一度は帰ってご飯を食べて・・みたいな、逆に会いたくなっています。


転々としたアルバイトと、その中で出会った新聞営業

自分の強みを活かせる仕事につけた、という千川さん。ただ、学生の頃は、自分に合っていることが分からず、苦悩していたと言います。

学生の頃、メディアの運営、ライター、他にもテレアポとかのインターンをやっていたんですけれど、上手くいかなくて…あんまり考えるのが好きではなく、PDCAを回すのが苦手で、とにかく行動をしていくタイプなのかなと思うんです。

アルバイトも、カフェやオムライス屋さん、不動産の展示場、色々したけれど、全部向いてなかったです。全部、不器用みたいな。ものを覚えられなくて、要領よくできなくて・・

ただ、お客さん、特におじさんからは気に入られて、石鹸とか、株券みたいな商品券みたいなのをもらっていました(笑)

その中で、唯一楽しかったと思えるのは、新聞の営業の仕事でした。各家庭に訪問して新聞の営業をする仕事で、周りは男の子や30代や大学生とか年齢の高い人ばっかりだったんですけれど・・・楽しくて、向いていたのかなって。行動した分が成果として出るのが合っていたのかもしれません。


もう逃げたくない

アルバイトを転々としていた千川さん。逆に大学の時に所属していたサークルでは「逃げない」ことを貫いていました。

1年の冬からテニスサークルの渉外みたいなのをしていました。他の大学と一緒に大会を開くみたいなのをしていたりしたんですけれど、めちゃくちゃブラックでした(笑)

年5回大会があって、他にも、会員のテニス技術の向上のための講習会を年12回やっていたりしていました。200万とかかかるんですよ。コート代高くて。それを、全部人力で人集めてエントリーしてもらって、年会費集めてペイするとかして・・

後は、大きい大会だと運営する人が必要で、ただ20人しかいないのに、一ヶ月半とかでメンバー回して・・・

半端ないですよね(笑)こんなに大変でも、給与はでないんですよ(笑)

やってしまったからには、やらなければいけない、みたいな使命感がありました。後、40年ぐらい続いている連盟で伝統みたいなのもあって。結果、2年ぐらいやっていました。

やっている時は、どんな理不尽なことでも頑張る、みたいな気持ちでした。一個上はみんなフェードアウトしていたけれど・・最終的に200万ぐらい赤字出て、ヤバい、みたいな・・・

ただ、運営同士で結束感が生まれて、「やらねば」みたいな感じで・・
引き継ぎ合宿というその業務からとき放たれる合宿が年末にあるのですけれど、「やっと終わった」という感じでみんなボロ泣きでした。
今でも2ヶ月に一回ぐらい、その人たちと飲んだりしています。

辛くても逃げなかったのは、自分の中で、「環境に左右されない」「置かれた場所で頑張る」みたいなことを思っていたからかもしれません。

今まで、アルバイトは辞めすぎて、変えすぎて、逃げてきていました。結果、信頼とかも失ったりもして、だから、もう逃げない、という気持ちでいたんだと思います。

テニスサークルの仲間たちと


自分が欲しかった第3の場所を作りたい

上手くいかず転々としていたアルバイト。対照的に、逃げずに頑張ったテニスサークル 。好きや楽しさを感じた新聞の営業。様々な経験を経た、千川さんの根底にある想いは何なのでしょうか。

自分自身も「これやってみたいな」とか割と好奇心が強いなと思って、それが実現できる自分でいたいなって。

イライラしちゃうことがあったり、昔の自分とかみたいに、どうせこうだからとか思って、自分で殻に閉じこもって、やりたいのにやらないことってあると思うんです。そういう人をなくしていけると良いなと思って。

だからこそ、まずは自分が楽しまなくてはなと思っています。今までこうだったけれども、こうしたよとか、伝えることでひとりでも多くの人が自分でこんなことしてみたい。他責にしないで自分自身がやりたいことを成し遂げていくようなことを続けられる人でいたいなと思っています。

自分自身、親によって結構狭められている感があって。
カタリバをやっていて思ったのは親に包丁を向けられた子がいたりとか、、逃げられないじゃないですか。学校と家しかなくて、友達にも言えなくて、すごい衝撃的というか、救ってあげたいというか、でも思いようによって変えられるかもしれないなと。

サードプレイスというか、本屋もそうですけれど、子どもとか来られる場を作りたい。自分が子どもだったらそういう場が欲しかった。子どもの頃が辛いけれど、今が辛くないのは、きっと第三の場、家族以外の場があるからなんだと思うんです。

だから今幸せなんじゃないかなって思って。そういう場がないと幸せじゃない人がいるのであれば、そういう場を作りたいなって思っています。

千川さんが社外で仲間と取り組んでいる図書館を作るプロジェクト「BOOX」。第1回目のイベントの様子。


ジレンマや矛盾を抱えながら、進む

普段は、新卒学生の人材紹介の仕事をしている千川さん。教員養成大学に在籍をしていて、必然と教育に触れる機会があった。教育に向き合った大学時代と今の想い、仕事への繋がりとは。

大学の頃、子どもの虐待みたいなのを防止するゼミに入ったり、母子家庭の教育に興味を持って勉強していました。ただ、どんな教育がしたいのかが分からなくて、学童のバイトしたり、Foraやカタリバに行ったりする中で、一対多ではなく、一対一の方が良いのかなって思いました。

周りが教員志望なので、就活しなかったり、動き出しも遅かったので、自分で調べて色々動いていました。

ただ、教育とか、子どもに対してこれだけ価値貢献したかとか、これでどうなったのかが分からないなと思ってしまいました。ゴールが欲しいのかもしれないです。ここまでやったら終わりだよ、とか・・・

教育実習とかも行ったのですが、自分のした教育で、どうなったのかが分からなかったり、よかったねと言われても嬉しくなかったり・・
ただ、仕事でNPSの10を取ると嬉しかったりするんですけれど(笑)。数値でないと信用できないのかもしれないです。

今話していて思ったのは、今の仕事をしていて、ジレンマや矛盾もあるのかなと。学生のやりたいことを叶えてあげたいと思う一方で、今の仕事はそれを潰す仕事でもあるんです。
やりたいだけだと受からない。そこには適性とかもあったりする。

自分の中で意味付けをしているのかもしれないです。やりたいことをやったところで活躍できないとか、諦めちゃっているというか、

それも、自分のモットーが「どんな環境でも楽しむ」だから、楽しんじゃっているのかもしれません。後は、もう逃げたくない、そんな想いから来ているのかもしれないです。


*話を聞いて

家庭環境、転々としたアルバイト、楽しかった新聞営業、やり抜いたテニスサークル、そして今の仕事の環境、とサードプレイス作り。

お話の中で、自分、そして、他の人への「環境」に対する想いが見え隠れしました。まずは、どんな環境でも自分が楽しむこと。暖かな笑顔の中に、芯の強さを感じました。


(最後に、千川さんのパーソナルな部分を少しだけ)

*千川さんが取り組んでいるプロジェクト

「BOOX」

「本と出会い、人と出会い、そして自分と出会う」をコンセプトに、様々な本や人と出会って、話せる、サードプレイスとしての図書館の設立を目指しています。

様々な業界・業種の社会人や大学生で活動中。
現在、イベント参加者、関わって頂けるメンバー募集中です!

BOOX第一回イベント『図書館論争』参加者

・コンセプトページはこちら

・4/14(日)開催イベント『ブックマーケット』※参加者募集中!
イベントページはこちら


*千川さんの好きな場所

かもめブックス(神楽坂)

(https://www.facebook.com/
 ouraidou.kamomebooks/)